矯正を始める前に知っておきたい5つのこと【歯科スタッフが解説】

矯正の基礎知識

はじめに

マウスピース矯正を始めようと思ったとき、多くの方がまず気になるのは費用や期間だと思います。ですが、実際に矯正歯科で働いていると、事前に知っておいた方がいいことが他にもたくさんあります。

この記事では、矯正歯科スタッフとして働きながら自身もマウスピース矯正中のイカ天が、矯正を始める前に知っておきたい5つのことを解説します。

治療開始まで時間がかかる

矯正治療はカウンセリングに行ってすぐ始まるわけではありません。一般的な流れはこのようになっています。

初回カウンセリング→検査→診断→口腔内スキャン→治療計画確認→マウスピース治療スタート

最短でも6週間程度かかります。また虫歯がある場合は診断の段階で一旦止まってしまい、虫歯治療が終わってからでないと矯正治療に進めません。矯正を考えているなら、あらかじめ虫歯を治療しておくとスムーズに始められます。なので早めにカウンセリングに行くことと同時進行で虫歯治療をおすすめします。

アタッチメントが付く場合がある

マウスピース矯正は見た目が目立たないのが魅力ですが、歯の移動量が多い場合はアタッチメントと呼ばれる小さな突起が歯に付くことがあります。

形は四角など様々ですが、大きさは小さく、色は白いため目立ちにくいです。マウスピースを装着するとさらに気にならなくなります。

アタッチメントは単なる突起ではなく、治療期間や治療計画の再現性に関わる大切なものです。多すぎるとマウスピースが外しにくくなり、少なすぎるとマウスピースのフィッティングや保持力に影響が出ます。診断時や治療計画の確認時に説明があると思いますが、事前に把握しておくと安心です。

ゴムかけ(顎間ゴム)が必要な場合がある

歯並びの程度によっては、顎間ゴムと呼ばれる小さなゴムを使った「ゴムかけ」が必要になる場合があります。特に抜歯症例では必須のアイテムです。

ゴムのかけ方はマウスピースに切れ込みが入っていてそこにかける方法や、歯にボタンと呼ばれる装置を付けてそこにかける方法など様々です。

マウスピースの装着時間と同じ時間ゴムかけをすることで、治療計画通りに歯が動いていきます。逆にゴムかけの時間が少ないと治療計画通りに歯がついていかず、思うように歯が動かなくなってしまいます。事前に知っておくといいと思います。

抜歯・やすりがけでスペースを確保する場合がある

歯を並べるためにはスペースが必要です。そのスペースを確保する方法として、抜歯をする場合とやすりがけをする場合があります。

「矯正=歯を抜く」というイメージを持っている人も多いかもしれません。
抜歯をするケースとして出っ歯の人や重度のガタガタの人は抜歯が必要です。

やすりがけは抜歯をせずに歯と歯の間をわずかに削ってスペースを作る方法です。多く削っても1箇所あたり最大0.5mmほどで、歯へのダメージは最小限に抑えられています。

抜歯の有無によって治療期間も変わってくるため、カウンセリング時に自分がどちらのケースになるか確認しておくといいでしょう。

治療後も保定期間が2年ある

矯正治療が終わったからといって完全に終わりではありません。歯は元の位置に戻ろうとする性質があるため、治療後は保定装置(リテーナー)を使って歯並びを安定させる保定期間が必要です。

保定期間は2年程度が推奨されています。治療中ほどの頻度で通院する必要はなくなりますが、せっかく綺麗になった歯並びを維持するためにも、保定期間もしっかり取り組むことが大切です。

まとめ

矯正を始める前に知っておきたい5つのことをまとめました。

・治療開始まで最短6週間程度かかる
・アタッチメントが付く場合がある
・ゴムかけが必要な場合がある
・抜歯またはIPRでスペースを確保する場合がある
・治療後も2年程度の保定期間がある

事前に知っておくことで、治療中に慌てることなく前向きに取り組めます。矯正を検討している方はまずカウンセリングに行ってみてください。

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