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はじめに
矯正を検討していると、「部分矯正」と「全体矯正」という言葉を目にします。部分矯正は費用が安く期間も短いため魅力的に見えますが、誰にでも向いているわけではありません。
この記事では矯正歯科で働くイカ天が、部分矯正と全体矯正の違いや、それぞれどんな人に向いているのかを解説します。安さや早さだけで選んで後悔しないための参考にしてください。
部分矯正と全体矯正の違い
部分矯正と全体矯正の主な違いは、「歯を動かす範囲」「治療期間」「費用」の3つです。
歯を動かす範囲
部分矯正は、主に前歯など気になる一部分だけを動かす治療です。一方、全体矯正は奥歯を含めた歯全体を動かし、噛み合わせまで整えます。
治療期間
部分矯正は動かす範囲が狭いため、一般的に3〜6ヶ月ほどと短期間で終わることが多いです。全体矯正は1〜3年ほどかかるのが一般的です。
費用
動かす歯の本数が少ない分、部分矯正は費用を抑えられます。全体矯正の半額以下で済むケースも多いです。
こうして見ると部分矯正の方が手軽に見えますが、大切なのはこの後に説明するメリット・デメリットです。
部分矯正のメリット
部分矯正のメリットは、主に次の3つです。
① 費用を抑えられる
動かす歯の本数が少ないため、全体矯正に比べて費用を抑えられます。
② 治療期間が短い
移動させる範囲が限られているので、短期間で終わることが多いです。結婚式や面接など、予定に合わせて整えたい方にも向いています。
③ 歯や体への負担が少ない
動かす歯が少ない分、歯を支える骨や歯茎への負担も抑えられます。
「前歯の軽度なガタつきだけが気になる」という方にとっては、部分矯正は効率のよい選択肢になります。
部分矯正のデメリット
手軽に見える部分矯正ですが、デメリットもしっかり理解しておく必要があります。むしろ、後悔しないために大事なのはこちらです。
① 対応できる範囲が限られる
部分矯正で治せるのは、主に前歯の軽度なガタつきや隙間などです。重度の歯並びの乱れには対応できません。
② 噛み合わせの調整ができない
部分矯正は一部の歯だけを動かすため、噛み合わせ全体を整えることはできません。一般的に、見た目は改善しても、ケースによっては噛み合わせが悪化してしまうことがあるとされています。
③ 抜歯が必要なケースには向かない
ここは矯正歯科で働いていて感じることですが、抜歯が必要なケースは部分矯正には向きません。抜歯をすると歯を大きく動かす必要があり、その移動量では部分矯正の短い期間では終わらないからです。抜歯を伴うような症例は、基本的に全体矯正で対応することになります。
「安いから」「早いから」という理由だけで部分矯正を選ぶと、そもそも自分の歯並びが適応外だったり、仕上がりに満足できなかったりすることがあります。
どっちを選ぶ?向いている人の特徴
ここまでを踏まえて、それぞれに向いている人をまとめます。
部分矯正が向いている人
・前歯の軽度なガタつきや隙間が気になる
・費用や期間を抑えたい
・噛み合わせには大きな問題がない
全体矯正が向いている人
・歯並びの乱れが中度〜重度
・噛み合わせも整えたい
・抜歯が必要なケース
ただし、自分がどちらに当てはまるかを見た目だけで判断するのは危険です。軽度に見えても、実際には噛み合わせや骨格に問題があることもあります。最終的な判断は、必ず専門家に診てもらう必要があります。
自己判断は禁物。カウンセリングで見極めを
ここまで読んでいただくとわかるように、部分矯正か全体矯正かは、自分だけで判断できるものではありません。
「前歯だけ気になるから部分矯正でいい」と思っていても、実際に診てもらうと全体矯正が必要だったというケースは珍しくありません。逆に、全体矯正だと思っていたら部分矯正で対応できることもあります。
大切なのは、自分の歯並びや噛み合わせの状態を正しく知ることです。そのためにも、複数のクリニックでカウンセリングを受けて、しっかり診断してもらいましょう。
まとめ
部分矯正と全体矯正の違いをまとめました。
・違いは「範囲」「期間」「費用」の3つ
・部分矯正は安くて早いが、対応範囲が限られ、噛み合わせ調整や抜歯症例には向かない
・前歯の軽度な乱れなら部分矯正、噛み合わせや抜歯を伴うなら全体矯正
・自己判断は禁物。必ずカウンセリングで診断を
安さや早さは魅力的ですが、大切なのは自分の歯並びに合った方法を選ぶことです。納得のいく治療のために、まずは専門家に相談してみてください。
マウスピース矯正で部分矯正・全体矯正を検討している方は、複数のクリニックで比較してみてください。


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